『土木作業員』に将来性はある?労働環境など詳しく解説

2023.01.20


・「土木工事ってどのような仕事?」
・「将来性はあるのか?」
・「作業内容が知りたい」

少子高齢化や人手不足で、需要が高まっている土木工事の仕事。
しかし、具体的にどのような作業をしているのか、知らない人は多くいます。

そこで今回は、土木作業員の「作業内容」や「労働環境」、「将来性」について、詳しく解説していきます。

●土木工事とは?


建設業は、土木工事と建設工事の2種類に分かれます。

土木工事

建物を除いた建造物を造る工事

建設工事

建物を造る工事

・道路
・トンネル
・ダム
・橋梁(きょうりょう)
・建物の基礎

土木工事とは、上記のような「建物を除いた建設工事」のことです。
日々の生活を支えるインフラの公共工事や、ビルや住宅などの基礎を造ります。
また、修繕工事や定期的なメンテナンスも行います。

●土木工事の作業内容


基礎工事

基礎工事では、建物の基礎造りを行います。
地盤が弱い場所で建物を建設する場合は、地盤に杭を打つ「杭基礎工事」。
杭を使用せずに、直接地盤に基礎を造る「直接基礎」があります。

造成工事

造成工事とは、盛土をしたり石積みなどで土地を加工する工事のこと。
「土地に高低差があって建築ができない」、「地盤が弱くなっている」などの場合に行います。

外構工事

外構工事は、住宅の「庭」や「塀」などの外構を設置する工事です。
別名、エクステリア工事ともいわれています。

●キャリアアップの仕方


土木工事の仕事では、学歴や経験、資格も必要ありません。

窓口が広く誰でも始められる仕事でもあるため、キャリアップするには現場で働き知識や経験を磨きながら、資格取得を目指すことがおすすめです。

たとえば、「土木施工管理技士」という資格を取得すると、主任技術者や監理技術者になることが可能になったりなどと、キャリアアップが見込めます。

●どのような免許や資格がある?


それでは、業務の効率が上がる免許や仕事の幅が広がる資格などを見ていきましょう。

パワーショベル

パワーショベルは、建設現場で多く活用されます。

・車両系建設機械運転技能講習
・小型車両系建設機械の運転の業務に係る特別教育

パワーショベルの操作や運転をするためには、上記のいずれかの講習を修了する必要があります。
また、公道で運転する場合には、パワーショベルの重量やサイズに合わせた自動車免許を取得していなければいけません。

重機、建機

これまで、土木工事の仕事が「きつい」といわれてきた理由でもある、肉体労働……。
重機や建機は、資材の搬入など業務の効率を上げるだけではなく、作業員の肉体労働も減らしてくれます。

重機の免許や作業資格は、作業内容や用途によって分かれていて、多くの種類が存在。
重機を移動させるための免許と作業をする資格は別のため、内容に合わせて取得する必要があります。

コンクリート技士、診断士

建物などの基礎工事に使用される、コンクリート。

コンクリート技士の資格を取得すると、コンクリートの製造や施工、検査に関する専門知識とスキルが備わり、業務で技術者として作業することができます。

また、コンクリート診断士の資格を取得すると、コンクリートの劣化状態を診断し倒壊などの危険を未然に防ぐことができます。

土木施工管理技士

土木施工管理技士とは、国土交通省管轄の国家資格である「施工管理技士」のひとつのことです。

・工程管理
・品質管理
・予算管理
・安全管理

資格を取得すると、現場を管理する知識やスキルが身に付けられ、上記のような施工管理を行うことができます。
1級と2級があり、それぞれ施工管理ができる工事の規模が変わります。

●年齢制限はある?


ある程度の体力が必要で、作業に危険を伴うこともある土木工事……。
では、年齢制限はあるのでしょうか?

結論からいうと、はっきりとした「年齢の上限」はありません。
しかし、屋外での作業がほとんどのため、健康面や体力面が心配だという人がいることも事実。

実際に現場で働く、知識や技術のある作業員には、高い年齢の人もいます。
何より重要なことは、体力面や健康面などのしっかりとした安全管理をしていくということです。

 ●労働環境


総労働時間が長く、休みが取れないことや、賃金が他産業の労働者と比べて
低い水準にあることが、建設業における若者の入職に当たっての障害・離職理
由となっている。このため、平成 29 年3月に働き方改革実現会議で決定された
働き方改革実行計画を踏まえ、適正な工期設定、週休二日の推進等の休日確
保、適切な賃金水準の確保等、公共工事のみならず全ての建設工事について、
建設業における働き方改革を進める。
(出典:厚生労働省 「働き方改革」の推進

昔の建設業では労働時間が長い、社会保険への加入がない、キャリアアップできないという問題から若者の離職率が上がりました。

そこで、厚生労働省による労働環境改善の取組みが行われ「社会保険等の加入の徹底」や「建設キャリアアップシステムの活用推進」、「働き方改革の推進」によって、建設業はどんどん働きやすくなっています。
また、重機や建機によって作業員の肉体労働が減少したことや、現場の昔ながらの上下関係の厳しさがなくなってきたことなども、土木工事の仕事がおすすめな理由です。

●向いている人の特徴


実際に、土木工事の作業員に「向いている人」はどのような人でしょうか?
具体的な特徴を見ていきましょう。

向上心がある
土木作業員は、勉強して免許や資格を取ってスキルアップすると、より仕事の「やりがい」につながります。
そのため、向上心がある人、専門的なスキルや知識を身に付けたい人に向いています。
体力がある
昨今では、重機などで作業員の肉体労働も減っています。
しかし、どうしても重機ではできない作業などは、人間が行わなければなりません。

そのため、まったく体力に自信のない人には、難しいかもしれません。
身体を動かすことが苦にならない人、体力に自信のある人に向いている職業です。

暑さや寒さに強い
土木工事の仕事場は、屋外の現場がほとんどです。
そのため、極度の冷え性の人や暑がりの人が働くには、少々つらいかもしれません。

●土木作業員の『将来性』



公共の道路やトンネルなどのインフラは、定期的なメンテナンスや補修工事が必要になるため、景気の影響を受けにくいという特徴があります。

また、住宅などの建物や外構も必ず老朽化していくもののため、仕事がなくなることのリスクが少なく、将来性のある仕事だといわれています。

そのため、土木作業員は「安定した業界で働きたい」、「専門的な知識やスキルを身に付けたい」という人に、ぜひ挑戦してもらいたい仕事です。

●まとめ



いかがだったでしょうか?
今回の記事があなたの疑問を解決し、仕事を選ぶ判断基準になりましたら、幸いです。

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